
今、共有物分割の訴訟を相手から訴えられております髭です。
これは、読んで字の如く不動産の共有を辞めたいという訴訟です。

K松家の本家は私のものやから、本宅は渡さへんで。
仏壇も墓もK松は私のもんや。
あんたら出ていきよし。

おいおいあんた、もう嫁に出て散々揉め散らして、よう言えるなぁ。
そもそも、本宅って明治以前から続く家やで。老朽化していて、何にもでけんがな。
いったい何しますの?

私の実家です。
母に住んでもらいたいって言われたから、住みまんねんや。

いや、住むってゼブラもおるやん。まぁ、実の妹やけど・・・
あんたの嫌いな、「ひさいち」もおるで。
トミコの家はどないしまんの?
そもそも、仏壇と墓は?

ゼブラも「ひさいち」も出ていってもらいます。
仏壇は私が・・・
墓はどうしょうかな・・・

こら、なんで私が出ていかなあかんの?
私は死ぬまで、ここや。
ここで死ぬって決めてんねん。

俺は功労者やぞ。K松家の。
なんで、ゴミ扱いされて出ていかなあかんねん。
なに?トミコが住むって。
そしたら、トミコと一度話さなあかんなぁ。
俺は構わんで。

こいつら、マジで狂ってるわ。
そこは、K松家の本家やで。
僕が住むのが筋で、それ以外は身をひく為に僕が養子に行ってんねんで。
その主張を京都プライドで続けるから、2次相続から9年も経過しとるんやぞ。
冷静に、紛争に巻き込まれてからの年月を思い出したら、20年裁判してるわ。
ホンマあほばっかやぞ。

俺に出ていけ!って言うんか。
俺には居住権があるんやぞ。
親戚・近所の付き合いもあるし、皆様に署名もらってくるわ。
最後までプラカード持って戦うわ。

いや、戦わんでええから、出ていってくれたら
トミコと折り合いがつくんですけど。
いい加減、僕を盾に使ってめちゃくちゃ言わんとってーや。

ゼブラはどうすんねん。
ここで死にたいって言うてんねんやぞ。
実の母、追い出すんか?

いや、あんた旦那やん。
結婚したんとちゃうの。

ゼブラはお前が面倒みるんやぞ。

なんや、「ひさいち」が出ていくんか?
やっと、一人になれるわ。ふむふむ

ふむふむ、ちゃうわ。ボケてんちゃうわ。
いや、ボケてんのか。
あー面倒臭い。
なんで、僕がゼブラを面倒みなあかんねん。
旦那やねんから、逃げんなや。
そもそも、K松家の相続紛争を招いたんは「ひさいち」やないかい。
そこから逃げ出した事が発端やろうが。最後ぐらい、トミコと「ひさいち」で
やりあいなさいよ。

そもそも、「ひさいち」が借りパクした5千万円を立替えてんねんで。
それ、返してから物言えや。これ以上の費用負担は、僕の家族が崩壊するわ。
5千万円って、5百円とちゃうで。そんなん、義理の父から簡単に借りんなや。
それ揉めるわ。

借りたんとちゃう(怒)
投資してもらったから、返さんでええの。

それトミコにも言うたなぁ。
そら怒るわ。
そら揉めるわ。
きっちり謝って誤解を解かなあかんのに。
昔っから謝れん人やもんなぁ。
すぐ、お前が悪い。って人のせいにする。
段階の世代なんて、死ねばええのに。

登場人物がいっぱい出てくると、共有物分割はスムーズにいかない。
本来のお話に戻します。
共有物分割ほ方法は?
共有物分割の方法
1.現物分割
2.換価分割
3.代償分割
1.現物分割
共有の土地を分筆して、分筆した土地を各共有者の持ち分に応じてそれぞれ取得する方法。
共有に係る一の土地についてその持分に応ずる現物分割があった時には、その分割による土地の譲渡はなかったものとして取り扱うことになる。
2.換価分割
共有の土地を売却し、その売却代金を持分に従って分割する方法。
共有者は売却につき譲渡所得の課税関係が生じる。
3.代償分割
共有物を1人の共有者の単独所有とする代わりに、他の共有者には共有持ち分相当の金銭を支払って分割する方法。共有持分を売却した共有者は譲渡所得の課税関係が生じる。
また、共有持分相当額が時価に対して高い場合や低い場合には共有者間で贈与税の課税関係が生じる可能性がある。

裁判になったら、どうなるの?

ええ質問やね。

裁判では、まず1.現物分割を検討します。それから、2と3の分割を検討します。
欲しい不動産が競合して、折り合いが付かない場合は、競売という流れです。

ほな、競売になったら私出ていかなあかんの?

競売の方法には色々あるんですが、その不動産に住んでいる方がおられる場合でも、
売却は可能です。その場合、購入された方との協議が必要になります。
ですから、売却値は安くなります。

そうですね。そやから、共有物分割の請求は、かなり覚悟が必要になります。
怒りに任せて、やってはいけません。
少しメリットとデメリットを簡単に記載しときます。
メリット
共有が解消され、不動産を自由に使える。
共有の状態だと賃料収入も分けないといけないし、経費も話し合わなければならず、必ずトラブルになります。面倒だから、売却したいなぁ?と思ってもスムーズにいきません。それが、全て自由になります。
デメリット
時間とお金とストレスがかかります。
話し合いで解決ができれば良いのですが、だいたい訴訟になります。そうなると、弁護士さんの費用がかかり裁判費用もかかります。時間も長い事かかり、挙句に折り合いがつかないと競売になります。思い入れのある土地や、収益が高い物件も競売になると、安い価格になりがちです。要するに、競売になって損をしても共有を解消をしたいという強い気持ちが必要なのです。

では、共有物分割の説明は簡単に。
今後のK松家の続きは、動きがあればいたします。
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